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No.30 @オリヂナルドレッシング A200ml B約60円
C自家製(鳥取県米子市) D非売品
★市販のドレッシングをあれこれ試してみたが、どれもいまひとつ決め手に欠ける。変な甘みやクセのある香りなどが必ずあとに残るのである。だから自分で作る。塩、胡椒(小さじ1)、砂糖、辛子、レモン果汁(少々)、食酢(100cc)、サラダ油(90cc)、オリーブ油(10cc)、みじん切りの玉葱(適量)などを好みに合わせて調整するのだ。もちろん添加物などは一切なし。シンプルだからこそ野菜に命を吹き込むのである。
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No.29 @カップヌードル A77g B138円
C日清食品株式会社(大阪市淀川区) Dユニサン錦海店
★今更ながらではあるが、カップ麺の選択に悩んだときには必ずここに戻ってくる永遠のスタンダードである。最近のカップ麺の、豪華路線を突き進めば進むほどに本物のラーメンと対比したときの貧相さが浮き彫りになってくるのを尻目に、本家カップヌードルのスタンスは微動だにしない。誕生の時から、決してラーメンを目指してはいなかったからだ。恐るべき先見性の賜物である。
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No.28 @ハリボゴールデンベアー(グミ) A100g B231円
Cハリボ社(ドイツ) Dマルイ車尾店
★いわゆる果汁入りグミである。ハリボを推すのには2つの理由がある。ひとつは、標準的なグミを寄せ付けないレベルの硬さや商品名そのまんまの形状、適度な大きさなどによってもたらされる食感のよさ。二つめはドイツ製であるということ。この国の工業製品は品質において消費者を絶対に裏切らない、というふうに昔から勝手に思い込んでいる私のなかでの信頼性が高いのである。
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No.27 @天津飯 A1人前 B600円
C中華料理 八仙閣(鳥取県米子市) D同 左
★白飯、玉子、餡という極めてシンプルな組み合わせのなかでどれだけ深みのある味を創造できるのかが、天津飯の生命線である。高校生のとき初めて八仙閣の天津飯に遭遇し、こんなにも美味い中華が世の中に存在するのかと衝撃を受けたことを、今なお鮮明に記憶している。それから30年、いろいろな天津飯を食べてはみたが、甘みを排除したこの醤油味の餡に比肩するものを、未だ私は知らないのである。
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No.26 @焼きおこげしお A14枚 B318円
C有限会社こめの里本舗(栃木県那須烏山市) Dいしかわ久米店 ★スーパーなどでわりと見過ごしがちなのが、いわゆる「茶菓子」的な菓子が並んでいるコーナーである。どちらかというと年配の人向けの甘辛おりまぜたような、少しばかりレトロ感のある袋菓子が集中しており大抵素通りするのだが、たまに掘り出し物が見つかることがある。例えばこれ。米の粒状感をしっかり残した厚めの生地とさっぱり塩味がベストマッチ。昔あった「しゃり弁太郎」の食感を彷彿させる。
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No.25 @北海道バター A200g B338円
C雪印乳業株式会社磯分内工場(北海道川上郡) D業務スーパー目久美店 ★トランス脂肪酸の有害性を知ってから、マーガリンは一切使わない。植物性油脂が常温で固化すること自体おかしいという話には妙に納得させられる。まあ、冬場にトーストに塗りにくいということを除くと、味、風味、栄養価など多くの点においてバターの方が優れているのは論をまたないところである。近頃、いびつな食糧事情等を背景にバターは品薄で、「見つけたら、買い」の一品となっている。大変なご時世である。
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No.24 @音楽熟成バナナ A約800g B198円
C東亜青果株式会社(鳥取県米子市) Dいしかわ西倉店 ★音楽熟成の文字を目にしたら、ビーケンとしては放っておけない。モーツァルトの音楽を聴きながら熟成したという謳い文句には、非常に魅力的かつ怪しげな響きがある。これを美味しい、不味いなどといった次元で論じるのは野暮というものである。むしろ「ジャズ熟成」、「ビル・エヴァンス熟成」などのようなカテゴリーの発展に期待するのが、音楽愛好家としては正解ではないか。
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No.23 @勾玉(抹茶入り煎茶) A150g B1000円
C株式会社千茶荘(島根県松江市) D島根県物産観光館 ★抹茶入りの緑茶が好きで、季節を問わず愛飲している。抹茶入り緑茶といえば、茶の茎の部分である「白折」をベースにしたものが定番である。茎茶の淡白な味を下地として抹茶の風味を引き立てようという意図なのだろうが、この常識に挑むのが「勾玉」だ。茶葉自体の豊かな風味と抹茶の個性が濃密に交じり合うことによって生まれる風雅な香りと深い甘味は絶品である。
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No.22 @梅干 A200g B200円
C個人生産者(鳥取県琴浦町) Dあぐりポート琴浦 ★何の変哲もない梅干であるが、着色料、甘味料、調味料、保存料を一切使用しない昔ながらの梅干を一般のスーパー等の店頭で見つけることは、今や至難の業である。だからそういうものは地元の農産物直売所や道の駅などで探す。地元の材料を使い、食塩と紫蘇だけで漬け込んだ本格派の梅干を口にした瞬間、人工物にまみれた市販品の味の緩さを思い知らされることになる。
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No.21 @即席マルタイラーメン A164g(2食分) B98円
C株式会社マルタイ(福岡市西区) Dラ・ムー米子西店 ★即席ラーメンとしては珍しい棒状の乾麺である。ご覧のとおり地味なパッケージで、売り場では自己主張せず控えめに並んでいる。しかしながら、チキンラーメンの登場から1年後の1959年、九州から全国に挑んだその「あっさりコク深」しょうゆ味の実力は決してあなどれない。一度食べたら癖になる伝説の美味さは健在だ。昭和30〜40年代の九州っ子を育てたのはマルタイだと言っても過言ではないのである。
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